代表メッセージ
MESSAGE
代表取締役 CEO
深田 浩嗣
デジタルマーケティングの世界で仕事をしていく中で、私はずっと疑問を抱えていました。
「本当に価値ある、長く続く関係を企業と顧客の間に築くことはできないのだろうか」ということです。
私が最初に立ち上げた「株式会社ゆめみ」という会社では、大規模なモバイルメール配信システムを構築し、クーポンを一斉配信する施策を行っていました。その結果、多くの顧客が店頭に足を運びました。
しかし、企業と顧客のコミュニケーションは、本来もっと多種多様なはずです。クーポンのように金銭的なメリットで行動を変えるやり方は、そのほんの一部でしかありません。
「デジタルの施策でも、多様性を生み出す余地がまだまだあるはずだ」。そう考え続け、答えを探す中で、私が目を向けたのが、実店舗での接客、そして日本に古くから息づく「おもてなし」の文化でした。
おもてなしが
教えてくれたこと
私は京都の出身です。学生時代からコンピューターサイエンスを学び、テクノロジーの可能性に魅了されてきましたが、一方で地元の京都には、何百年も続く老舗旅館やお茶屋さん、茶道の世界など、長い時間をかけて受け継がれてきた文化がありました。
おもてなしの源流は、茶道にあると言われています。茶道が確立されてから400年以上、亭主と客がともに作り上げる「一期一会」の時間を大切にする文化が継承されてきました。実際に、老舗旅館の女将さんや茶道の先生など、本物のおもてなしを実践している方々からお話を伺う機会にも恵まれました。
そこで気づいたのは、彼らが何より大切にしているのは、自分たちが作り上げてきた「世界観」を守り、磨き続けることだということです。その世界観を丁寧にお客様に伝え、心から共感してくださる方々と深い関係を築いていく。決して万人受けを狙うのではなく、本当に価値をわかち合える相手と向き合うからこそ、何世代にもわたる信頼関係が生まれるのです。
この関係性の本質は「主客一体」という言葉に表されています。企業と顧客が共通の世界観を実現するという目標を持ち、単なる「売り手と買い手」という関係を超え、ともに高みを目指すパートナーになる。これこそが、私たちが目指すべき関係性だと確信しました。
Sprocketの創業
この確信を基に、Sprocketを創業しました。オンラインの世界では、効率性を追求するあまりセルフサービスが前提となり、個々のお客様に寄り添うことが難しいのが現実でした。しかし、テクノロジーの力があれば、企業が長年大切にしてきた世界観や誠実さを、現代のオンライン体験として実装できるはずです。
私たちは、データ分析によって一人ひとりの心理を深く理解し、その人に本当に必要なコミュニケーションを設計することに取り組んでいます。膨大な検証を積み重ねながら、「なぜその行動に至ったのか」を探究し続けています。
未来への道のり
企業と顧客が価値観で結ばれ、互いに高め合う世界。それは簡単には実現できない遠い道のりかもしれません。しかし、長い歴史の中で受け継がれてきたおもてなし文化が示すように、こうした関係性こそが真に持続可能な社会の基盤となるはずです。
私たちは、相手を深く理解し先回りして心地良い体験を作るという「おもてなし」の本質を、データとテクノロジーを用いて、現代の顧客体験として実装していきます。
そして、一社一社のご導入企業様とともに、その企業と顧客との間に新しい時代の「主客一体」を実現していきます。
これからも、企業と顧客がともに成長し、高め合える関係性を作り続けることが、Sprocketの使命です。